リテラルとは?

public class Sample {
int score = 12000;
}
まず、リテラルについて学習していきましょう。リテラルとは「ソースコード内での値、値の表記のこと」をいいます。上のコードで示すと、「12000」の部分がリテラルに該当します。「リテラル」と聞くと一見難しそうですが、数値や文字列自体のことを指すと思っておいて良いでしょう。
リテラルの種類

リテラルには全部で6つの種類あります。① 文字リテラル ②文字列リテラル ③整数リテラル ④浮動小数点数リテラル ⑤論理値リテラル ⑥nullリテラルの6種類です。リテラルを学ぶ上では「データ型」の知識が必要不可欠です。データ型がいまいちわからないという人は先に下の記事を読んでおくようにしてくださいね!
① 文字リテラル
char a = 'a';
char b = '\u0041';
char c = '63';
文字リテラルは「1文字」を表すリテラルです。「’ ‘」(シングルクォーテーション)で囲むことで記述することができ、文字やUnicode、数値を指定することが可能です。
②文字列リテラル
String firstName = "tanaka";
String lansName = "太郎";
char c = '63';
次は文字列リテラルです。文字列リテラルは「複数の文字」を表すリテラルです。前述した文字リテラルと混合してしまうことがあるので注意しましょう。
③整数リテラル
//10進数
int a = 10;
//2進数
int b = 0b01;
//8進数
int c = 077;
//16進数
int d = 0x2b;
//long型
long l = 999L;
整数リテラルとは、「整数」を表すリテラルです。byte型 , short型 , int型 , long 型の4つを使用することができます。10進数以外にも、16進数, 8進数, 2進数などを使用することができますが、これらを使用する場合は「接頭語」をつける必要があります。long型を使用する場合は接尾語が必要です。
種類 | 接頭語 |
2進数 | 0b |
8進数 | 0 |
16進数 | 0x |
long型 | 「L」もしくは「l」(接尾語) |
④浮動小数点数リテラル
//double型
double d = 2.6;
//float型
float f = 2.8F;
不動小数点リテラルは「小数点」の付くリテラルを表します。float型とdouble型を使用することができます。float型の場合は、接尾語をつける必要があります。接尾語は「F」もしくは「f」です。
⑤論理値リテラル
boolean f = true;
論理値リテラルは「true/false」を示すリテラルです。trueやfalseは大文字で書くことはできず、またクォーテーションで囲むこともできません。
⑥nullリテラル
//nullリテラル
String data = null;
nullリテラルは「参照型に対して参照先がない」ことを示すリテラルです。参照先を表すものなので基本型に使用することはできません。また、nullと「” “(空文字)」は似ているようで全く違うものです。「” “(空文字)」自体は参照先はあるが中身がない状態。nullは参照先すらない状態という違いをしっかり理解しておきましょう。
リテラルのルール

//OK例
int a = 100_000;
//NG例
int a = 100_000_;
//NG例
int a = _100_000;
//NG例
float a = 2.8_F;
リテラルには接頭語や接尾語以外に「_(アンダースコア)」を入れることができます。数値の可読性を上げることができるというメリットがあります。「 _ (アンダースコア)」を入れる際のルールは以下の2つです。① リテラルの先頭と末尾には記述できない。② 記号の前後には書くことができない。
試験などにも頻出する内容なのでしっかり理解しておくようにしましょう。
最後に
リテラルは「簡単簡単!」と学習を飛ばしてしまうことの多い分野です。他の勉強ばっかりに気を取られ、リテラルを怠ったばかりに試験に落ちてしまった… ということにならないために、しっかりと勉強しておきましょう!