継承とは

継承とは「他のクラスの機能を引き継ぐこと」です。オブジェクト指向により発生したプログラミングのの基本的な概念で、複数クラスで共通部分がある場合、共通部分を別クラスにまとめて継承させることで実装や修正を簡単にできます。

上記の図を例にすると、「mammalianクラス」は「Animalクラス」を継承していると言えます。この時、mammalianクラスを「サブクラス(派生クラス)」、Animalクラスを「スーパークラス(基底クラス)」と呼びます。継承元を記載しなかった場合、すべてのクラスはjava.lang.Objectクラスを自動的に継承します。Objectクラスには、オブジェクトを扱う際の便利なメソッドが定義されているので、自動継承がされていると言うことはいつも念頭においておくようにしましょう。
継承の方法

修飾子 class クラス名 extends スーパークラス {
}
次に継承の方法を学習していきます。継承するためには 「extends」を使用します。1つのサブクラスに対してスーパークラスは1つしか定義することはできません。また、privateメソッドやprivateフィールド、コンストラクタは継承することができないのも特徴です。
継承したクラスの利用

スーパークラスから継承したメソッドは、サブクラスで再定義することができます。これをオーバーライドと呼びます。
最後に
継承は、プロジェクトに入って開発をする際には必ずと言っていいほど出てくる概念です。「継承のことをあまり知らないで勝手にいじってしまった…」などのことがあると修正も大変なことになるので、きちんと理解して利用するようにしましょう。